所長ブログ

2013年5月12日 日曜日

なにか、政府の言う成長産業って、あやしい...製造業編

このように思っている方が多いと思うのです。まあ、円安で株価が上昇し、インフレ基調の期待があり、明るい気分ではあるのですが・・・
製造業の復活とか、町工場の技術とか盛んに、マスコミも持ち上げているのですが、そもそもそれは日本人の生真面目で勤勉な気質によるもので、日本人に画期的な発想力があるとは思えないのです。戦後の復興期や成長期、さらにはバブル期など局面は変わっても、それほどマインド面で、民族の気質・風土というものは20年や30年で変わると思えないのです。
では、なぜ今日のような状況を招いたかというと・・・
(1)少なくとも、技術的な面で新興国のレベルが上がってきたことがあり、これは歴史上、技術の伝播という宿命から致し方ないことだと思います。
(2)ということは、一義的な理由は、経済のグローバル化により、相対的に日本人の人件費が上がってきたことにあるのは明らかです。

労働法の学者や厚生労働省は、労働者の待遇をどんどん上げることを金科玉条として、自己増殖目的としているわけです。また、他の省庁にしても、民間に規制を押し付けることにより、自分たちが率先して模範を示すみたいなことで、役人たちの労働待遇がさらに有利になることを経験的に知っているから、経済産業省も文句も言えず、すべてが「組織」の理屈なわけです。
企業に無尽蔵に社会保険料を負担させ、最低賃金法や残業規制で企業をがんじがらめにしておいて、いまさら何が正社員化や雇用増加などできるのでしょうか?・・・次回は、農業・漁業について述べたいと思います。


投稿者 大澤清税理士事務所